302046d 中世の合戦と軍忠の認定 【連続講座】史料から日本の歴史を考える 第六弾

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講座概要

講座番号 302046d
期間 2018年11月28日
回数 1回
曜日
時間 15:00~16:30
定員 20 名
一般料金 1,500円
会場 三鷹サテライト教室

内容

中世の武士は、主人から本領安堵されるための義務と、軍忠をたてて新恩の給与を与えられることを期待して合戦に参加しました。鎌倉・室町幕府体制の中で、武士は軍勢催促状によって戦場に召集され、現場に到着すると着到状を提出して証判と呼ばれる大将または軍奉行人の花押を貰って返却されます。この時大将側では着到帳に名前を記録してくれるのです。次いで合戦になると、一段落したところで自分の活躍を見ていた証人の名前を挙げて、具体的な戦功を書き記した軍忠状を上申します。着到状と同じく内容を証人の証言や疵、また分捕り首を確認して申告内容が正しければ証判を与えて申請者に返却します。内容は、分捕り実験帳や疵実験帳に記録されます。やがて恩賞を与えるにふさわしい手柄を立てたと判断されれば、感状が与えられ、下文によって恩賞地を給付されます。動乱の南北朝時代でも、蒙古襲来を契機に整えられた文書による戦功の認定システムが原則守られています。今日の日本社会が印鑑を社会生活の上で必要とする文書至上主義といえる文化的特徴を持っているのは、中世からの長い伝統なのです。
本講座では、中世の武士が合戦に召集されて恩賞を与えられるまでの文書について紹介したいと思います。

* 全講座(7 回)お申込み9,000 円(全7 回)
*お好みの講座を選んでお申込み 1,500円(1講座につき)

スケジュール

  日程 内容
第1回 2018/11/28  

講師

漆原 徹 (うるしはら とおる)
本学教授
文学博士(史学)。慶應義塾大学文学部国史学科卒業、同大学院修士課程修了、博士課程単位取得終了。
武蔵野大学文学部教授・慶應義塾大学・同大学院・日本女子大学講師。日本古文書学会理事・編集委員長。東京都港区文化財保護審議員。
著書 『中世軍忠状とその世界』・吉川弘文館、『今日の古文書』第三巻・雄山閣、『日本法制史史料集』・慶應義塾大学出版会、『日本中世の政治と社会』吉川弘文館、『長野県上田市大字殿城字岩清水地区の総合歴史調査』科研報告書、『麻布善福寺蔵・亜米利加ミニストル旅宿記』港区教育委員会、『南北朝百話』二玄社など


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