312072g 馬場辰猪と患者の自己決定 【連続講座】明治維新を考える 第四弾

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講座概要

講座番号 312072g
期間 2020年3月18日
回数 1回
曜日
時間 15:00~16:30
定員 50 名
一般料金 1,500円
会場 三鷹サテライト教室

内容

大正5年に発表された森鴎外の小説『高瀬舟』は、安楽死を題材とした小説として広く親しまれています。しかしそれ以前に、安楽死の是非を議論の俎上に載せた人物として馬場辰猪がいることは、あまり知られていません。
国友会は、自由民権運動で生成された政治結社の一つです。その機関雑誌『国友雑誌』(53・54号)には、明治15年の記事として、「討論 患者ガ決心ヲ求ムル時ハ医師立会ノ上之ニ応ズルベシトノ明文ヲ法律ニ掲グルノ可否」が掲載されました。討論は馬場辰猪の発論によるもので、現時点では安楽死について公然と論じた最初のものとされています。不治の病床にあり死苦の甚だしい患者に対して、生命短縮の措置を施す安楽死は、イギリスで発達した考え方です。7年にわたるイギリス留学の経験を有する馬場が好意的に受け止めたのに対して、全体として否定的な意見が多数を占めました。討論には末広鉄腸を含む数名の新聞人が参加しています。
講座では、安楽死に関する現代法の考え方を踏まえたうえで、史料を読み、現代の問題を考える手がかりとします。

スケジュール

  日程 内容
第1回 2020/03/18  

講師

三田 奈穂 (みた なほ)
成蹊大学法学部助教
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、同大学院法学研究科公法学専攻前期博士課程修了、同後期博士課程単位取得退学。修士(法学)。
著書『日本法制史講義ノート』・『法学概論』(ともに霞信彦ほか共著、慶應義塾大学出版会)。論文「旧刑法数罪倶発条と治罪法第一三条但書」法学政治学論究94号、「特赦の観念と刑の執行の免除」司法法制部季報136号、「明治期における単純執行猶予の導入をめぐって」論究ジュリスト14号、「明治期における仮出獄と特別監視」成蹊法学84号ほか。


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