講座番号 | 0401011 |
期間 | 2022年4月27日 ~ 2022年7月20日 |
回数 | 6回 |
曜日 | 水 |
時間 | 13:00~14:30 |
定員 | 20 名 |
一般料金 | 12,000円 |
会場 | 三鷹サテライト教室 |
※日程が変更になりました。
九月、斎宮と共に六条御息所は伊勢下向、十一月、桐壷院崩御、翌年十二月、法華八講結願当日藤壺落飾、政治権力が左大臣方から右大臣側へ移譲していく時代、源氏周辺の公卿・弁官たちの動向もあわただしい。左大臣・源氏方から唐突に離れ、新しく権力の座に就く右大臣側に当然と接近をはかる人々、旧来の絆を大切にして生きようとする人々、源氏は「いちはやき世を思ひ憚りて」「参り寄るもなき」権力抗争の間に揺れ動く人々の姿に「世の中はあぢきなきものかな」と感慨を深くします。
桐壺帝政治から朱雀帝の時代へ、この転換期に、源氏はひたすら東宮の身を案ずる藤壺、悲嘆にくれる紫の上、花散里を気づかいつつ、朧月夜の君に心残しながら、故院の山陵に別れを告げて須磨へ向かいます。源氏はなぜ右大臣に朧月夜の君との逢う瀬を目撃させたのか、源氏はなぜ須磨の地を選んだのか、語り手(作者)は公に咎-官位剥奪-を受ける前に、自ら京退去、須磨隠棲を科す源氏と同行する男たちに、己の生き様を模索する人間の姿を重ね青春彷徨の物語として語り続けます。
日程 | 内容 | |
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第1回 | 2022/04/27 | 「賢木」の終わりの部分と「花散里」は要約。「須磨」 |
第2回 | 2022/05/18 | 「須磨」 |
第3回 | 2022/06/01 | 「須磨」 |
第4回 | 2022/06/15 | 「須磨」 |
第5回 | 2022/07/06 | 「須磨」 |
第6回 | 2022/07/20 | 「須磨」 |
【必携テキスト】
『新潮日本古典集成源氏物語二(新装版)』 新潮社 2,530円
※上記教材をお持ちでない方は、
詳細ページよりご購入ください。
深澤 邦弘
(ふかざわ くにひろ)
元本学教授
早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、文学修士。
都立三鷹高等学校、立川高等学校、昭和高等学校教諭 2006年3月武蔵野大学文学部教授退職。
専攻は中世文学・国語教育。著書に『平家物語における「生」』新典社研究叢書170、
『青桐─もの一詞いはん─』編著 新典社(2014年4月)など。
【学外サイト】
公開講座のセカンドアカデミー