講座番号 | 0407034e |
期間 | 2022年5月11日 ~ 2022年8月9日 |
回数 | − |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,300円 |
会場 | Web視聴 |
肖像画は、明治以前、神仏と結びつけて描かれていました。有名な源頼朝の肖像画は、現在では頼朝ではなく足利直義(ただよし)ではないか、などの議論があります。いずれにしましてもこの有名な肖像画は京都の神護寺所蔵です。また、戦国武将では、武田信玄の肖像画は武田神社所蔵です。江戸時代に入りますともっとも有名なのが徳川家康だと思いますが、家康も東照大権現(とうしょうだいごんげん)として描かれています。
聖徳太子も観音菩薩の化身とされます。その聖徳太子と源頼朝、足利尊氏は連なる存在として描かれる場合があります。
前近代の肖像画は、ほぼ神仏と結び付けられ寺院や神社に奉納されているといっても過言ではありません。それは、これらの肖像画が神仏に連なる存在として描かれているからで、そうした肖像画から仏教の思想を読み取ることを今回の講座の目的にしたいと思います。
肖像画の寺社への奉納という視点から皆さんと一緒に考える講座です。
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生駒 哲郎
(いこま てつろう)
本学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員
専門は日本中世宗教史、日本古文書学会編集・大会運営委員。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。
山梨県身延山久遠寺、大田区池上本門寺、石川県羽咋市妙成寺などの史料調査委員を経て、現在、武蔵野大学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員・東京都渋谷区文化財審議員。
主要著書日本の名僧6『重源:旅の勧進聖』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院体制と社会』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院と都市・権力』(共著 山川出版社)、『山岳信仰と村落社会』(共著 岩田書院)など。
【学外サイト】
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