講座番号 | 0407036e |
期間 | 2022年4月13日 ~ 2022年7月19日 |
回数 | − |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,300円 |
会場 | Web視聴 |
現在、酒井忠次・井伊直政・本多忠勝・榊原康政は、「徳川四天王」と呼称されて、徳川家康の代表的な功臣とみなされています。その一方で、「四天王」の後継者たちは、「大老」として家光・家綱政権を支え、譜代筆頭の立場を確立した井伊直孝を除き、やや「地味」な印象があります。徳川権力の動向も、17世紀以降は本多正純・土井利勝・松平信綱など、将軍側近を中心に語られるようになります。
ですが、徳川将軍家の形成と発展においては、井伊直孝以外の「四天王」第二世代もそれぞれ重要な役割を担っています。とくに酒井家次は家康の従弟、本多忠政は家康の孫婿として、広義の一門という性格を帯び、全国支配の充実に貢献しました。榊原氏については、後継者の夭折が続いたものの、第三世代の榊原忠政は井伊直孝没後に将軍家の政務運営を支えることになります。こうした第二世代・第三世代の功績があったからこそ、「四天王」は後世に特別視されたと評しても過言ではありません。
本講義では、「徳川四天王」の後継者たちを通じて、徳川権力が地方大名から全国政権へと展開しながら、政権運営を安定させていく過程を概観します。
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小川 雄
(おがわ ゆう)
日本大学准教授
1979年神奈川県生まれ。東海大学文学部史学科卒業。日本大学大学院文学研究科史学専攻満期退学。修士(史学)。現在、日本大学文理学部准教授・清瀬市史専門調査員・西尾市史執筆員。専門は日本政治史。著書に『徳川権力と海上軍事』(岩田書院、2016年)、『水軍と海賊の戦国史』(平凡社、2020年)。編著に『戦国史研究会史料集2 徳川水軍関係文書』(戦国史研究会、2015年)。
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