講座番号 | 0401033 |
期間 | 2022年7月7日 ~ 2022年7月21日 |
回数 | 2回 |
曜日 | 木 |
時間 | 15:00~16:30 |
定員 | 20 名 |
一般料金 | 4,000円 |
会場 | 三鷹サテライト教室 |
『今昔物語集』巻二十九前半の悪行譚2話を読んでいきます。雅な王朝文学が時代の「光」を描いているとすると、巻二十九はいわば「闇」の部分を描いた説話群を集めた巻です。光と闇、双方の世界に注目してこそその時代が見えてくるように思います。平安時代は華やかな貴族文化に彩られた時代であるとともに、底辺では数々の悪行が横行した時代でもありました。今回取り上げる話も、社会の一端を生き生きと描き、時代の実像を映し出す魅力溢れる人間ドラマです。まず第四話は、思わぬきっかけで盗賊の聟となった男の話。続く第八話は、花山院の女王という身分の高い女性が殺害された衝撃的な実話を説話としたもので、説話の発生をたどれるたいへん重要な作品です。
日程 | 内容 | |
---|---|---|
第1回 | 2022/07/07 | 第四話 盗賊の婿になった男 |
第2回 | 2022/07/21 | 第八話 京の人質殺人事件 |
【必携テキスト】
『今昔物語集本朝部下』岩波文庫1,452円
※上記教材をお持ちでない方は、
詳細ページよりご購入ください。
鈴木 治子
(すずき はるこ)
大正大学非常勤講師
武蔵野女子大学日本文学科卒業。大正大学大学院博士課程国文学専攻単位取得。東京都・埼玉県の区民・市民講座講師、NHK文化センター講師、大正大学オープンカレッジ講師、獨協大学オープンカレッジ講師を務める。
〈著書〉『歌謡文学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社) 『中世文学の展開と仏教』(共著、おうふう)『海東高僧伝』(共著)、『東アジアの仏伝文学』(共著)
【学外サイト】
公開講座のセカンドアカデミー