講座番号 | 0407054 |
期間 | 2022年9月7日 ~ 2022年11月1日 |
回数 | − |
曜日 | |
時間 | 4.5時間(30分×9回) |
定員 | - |
一般料金 | 3,900円 |
会場 | Web視聴 |
『源氏物語』には、当時の貴族社会の現実が、虚構の物語世界の中にしっかりと移し(写し)込まれています。絵空事の恋物語ではないのです。そうした物語の全体を視野に収めてはじめて、個々の部分の深さと美しさを十分に鑑賞することができるのだと思います。この講座では、物語全体の解説を織り込みながら、個々の部分を鑑賞します。今回は物語の始発桐壺巻から幾つかの箇所を取り上げ、桐壺巻以外の関連するほかのさまざまな箇所や、引用された漢詩文、歴史的事象などを参照しながら、一つ一つの箇所を丁寧に鑑賞します。
1 光源氏誕生前史――帝と更衣の悲恋
2 桐壺更衣の死と「長恨歌」――物語全篇に反復される「長恨歌」引用
3 光源氏の誕生――恋多き文人政治家
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藤原 克己
(ふじわら かつみ)
本学特任教授・東京大学名誉教授
1976年3月 東京大学文学部卒業 1980年3月 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学 2001年5月 博士(文学)(東京大学)の学位取得 1980年4月 岡山大学教養部講師(‘84年4月同助教授) 1989年4月 神戸大学文学部助教授 1998年4月 東京大学大学院人文社会系研究科助教授(2004年同教授) 2018年3月 定年退職 東京大学名誉教授 【著書】『菅原道真と平安朝漢文学』(東京大学出版会、2001年)『菅原道真 詩人の運命』(ウェッジ選書、2002年) 【共著】『源氏物語 におう、よそおう、いのる』(ウェッジ選書、2008年)『改訂版 日本の古典―古代編』(放送大学教育振興会、2009年)『2008年パリ・シンポジウム 源氏物語の透明さと不透明さ―場面・和歌・語り・時間の分析を通して―』(青簡舎、2009年)【論文】「玉鬘の物語―「柔構造」と「真実全体」―」(『むらさき』第55輯、2018年12月)ほか多数
【学外サイト】
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