講座番号 | 0407058 |
期間 | 2022年7月13日 ~ 2022年9月13日 |
回数 | − |
曜日 | |
時間 | 6時間(30分×12回) |
定員 | - |
一般料金 | 5,200円 |
会場 | Web視聴 |
『こころ』は漱石の晩年の大作で教科書に掲載されたことから最も多く読まれている作品といっていいでしょう。しかしながらこの作品には深い謎が秘められています。主人公の「先生」がなぜ作品の最後で遺書のような文章を残して姿を消してしまうのか。漱石が初期の作品から生涯を通じて繰り返し描いている「恋の三角関係」という物語構造の例を一つ一つ検証しながら、漱石が最終的に描きたかった人物像と、作品を書き続けた動機や目的について『こころ』の謎を解き明かしていきたいと思います。
1 夏目漱石の恋愛観と『坊っちゃん』『三四郎』について
2 『それから』『門』に見られる「恋の三角関係」の推移
3 後期の深遠な恋愛観と『行人』から『こころ』へ
4 「三角関係」という構造と『こころ』の謎について
三田 誠広
(みた まさひろ)
本学名誉教授・芥川賞作家・日本文藝家協会副理事長
1973年、早稲田大学文学部卒。
1977年、『僕って何』で芥川賞。
2019年3月まで武蔵野大学教授。
主な著書。『いちご同盟』『空海』『日蓮』『親鸞』『こころにとどく歎異抄』『源氏物語を反体制文学として読んでみる』
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