講座番号 | 0550728d |
期間 | 2023年4月19日 ~ 2023年7月25日 |
回数 | 1回 |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,800円 |
会場 | Web視聴 |
親鸞の思想を見る上で、「信心」はきわめて重要なキーワードです。親鸞は「信心のさだまるとき、往生またさだまるなり」と述べており、生きている間にたしかな信心を得ることが、すなわち極楽往生に結びつくと考えていたようです。そして親鸞にとって、真実の信心とは、一般的な意味での信仰心とは少し違うものでした。親鸞は、自らが煩悩に覆われた救われがたい存在、つまり、いわゆる「悪人」であるという自覚と、そんな自分をも阿弥陀如来は救いとるという確信を、二つながら持つことが重要だと考えていたようです。ところで、私が「悪人」で、何につけても迷い、過ちを犯す存在なら、私が阿弥陀如来の救いを「信じる」というその心も、また過ちである可能性はないでしょうか?この問題を親鸞がどう捉えていたのかについて、今回は「如来蔵思想」という、一般にはあまり浄土教と結び付けられない、しかし大乗仏教の枢要な思想に視座を据えて、考えてみたいと思います。
日程 | 内容 | |
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第1回 | 2023/04/19 | ①親鸞と如来蔵思想ー悪人は正しい信心を持てるのか?ー |
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日野 慧運
(ひの えうん)
本学准教授
武蔵野大学人間科学部准教授。博士(文学)。
1981年岐阜県生まれ
2005年 東京大学文学部 卒業
2016年 東京大学大学院 人文社会系研究科 (インド文学 インド哲学 仏教学)博士号取得
仏教学専攻。おもな著書に『金光明経の研究』(山喜房佛書林)、『仏教と慈しみ』『病災害の中のしあわせ-自然災害とコロナ問題を踏み分けて』(いずれも共著、武蔵野大学出版会)などがある。
【学外サイト】
公開講座のセカンドアカデミー