0501040 廃仏毀釈と明治時代の仏教・寺院  

開講済

講座概要

講座番号 0501040
期間 2023年7月14日 ~ 2023年9月22日
回数 5回
曜日
時間 10:00~11:30
定員 40 名
一般料金 12,500円
会場 三鷹サテライト教室

内容

明治維新は、日本の政治・経済のみならず社会制度に歴史的な大転機をもたらしました。そして明治政府がとった神仏分離などの宗教政策のなかで、古代から長年にわたり存続してきた日本の仏教も、激変の嵐をうけたのです。諸寺院に伝わる膨大な史料の調査のなかで、古代から近世にわたる日本の仏教・寺院と、近代以降のそれらとの間に、大きな違いがあることが知られます。そこで廃仏毀釈という大きな動きのなかで、日本の仏教・寺院が長年に継承してきた、修学や教化の制度や慣習、さらには寺院運営のあり方などのなかで、過去と比較して大きく失われたものが何であったのかを、主に寺院側に視点を置いて考えて見たいと思います。

スケジュール

  日程 内容
第1回 2023/07/14 ①「廃仏毀釈」前夜
第2回 2023/07/28 ②明治政府の宗教政策-神仏分離令-
第3回 2023/08/04 ③鶴ヶ岡八幡宮寺の明治維新-寺院から神社へ-
第4回 2023/09/08 ④東大寺の明治維新-八宗兼学から華厳宗本山へ-
第5回 2023/09/22 ⑤醍醐寺の明治維新-離加末と修験道-

教材

【参考図書】
『神々の明治維新-神仏分離と廃仏毀釈-』
著者 安丸 良夫 著
岩波新書
刊行日 1979/11/20
ISBN 9784004201038
924円

講師

永村 眞 (ながむら まこと)
日本女子大学名誉教授・東大寺学術顧問
熊本県生れ、早稲田大学政治経済学部経済学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退、東京大学史料編纂所助手・助教授、日本女子大学文学部助教授・教授を経て日本女子大学名誉教授。文学博士(早稲田大学)、第23回角川源義賞、第55回密教学術賞を受賞。著書に『中世東大寺の組織と経営』、『中世寺院史料論』、『中世醍醐寺の仏法と院家』、編著に『醍醐寺の歴史と文化財』、『中世の門跡と公武権力』、『中世寺院の仏法と社会』等がある。


PDFパンフレット

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