講座番号 | 0507035c |
期間 | 2023年8月9日 ~ 2023年11月28日 |
回数 | 1回 |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,800円 |
会場 | Web視聴 |
豊臣秀吉は、京都東山に東山大仏を建立します。この大仏を前にして千僧供養(せんそうくよう)が行われました。これは、かつて源平の合戦で東大寺の大仏が焼失した際に、源頼朝(みなもとのよりとも)が中心となって行った千僧供養会(くようえ)を模した法会です。頼朝は奈良の各寺院から僧を集めたのですが、秀吉は、都(みやこ)が奈良ではなく京都に遷都していたので、京都に所在する寺院から僧を集めることにします。その結果、この法会で鎌倉新仏教と呼ばれる浄土宗、浄土真宗、日蓮宗(法華宗)、時宗、禅宗など、今まで国家的規模の仏事に参加したことのない宗派が参加することになります。その中で、法華宗は内部で議論が交わされます。何故なら、大仏は宗祖日蓮の教えとは必ずしも一致しない他宗の仏だったからです。
法華宗内では、参加・不参加の派閥ができて宗内でもめます。それを差配したのが当時、五大老であった徳川家康です。徳川家康の宗教政策として法華宗を今回取り上げます。この法華宗の問題は江戸時代になってから再び江戸幕府内で問題になります。
今回の講義では、法華宗に焦点をあてて家康の宗教政策の一面を皆さんと一緒に検討します
講座資料(レジュメ)は、メールまたはWeb配信いたしますが、紙資料として郵送をご希望の方は、講座お申込み時に合わせてお申込みください。実費相当分(90分あたり200円)の追加有料となります。
講座資料(レジュメ)のみでのお申込みは、ご遠慮ください。
※紙資料郵送ご希望の方は、
詳細ページよりお申込みください。
生駒 哲郎
(いこま てつろう)
本学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員
専門は日本中世宗教史、日本古文書学会編集・大会運営委員。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。
山梨県身延山久遠寺、大田区池上本門寺、石川県羽咋市妙成寺などの史料調査委員を経て、現在、武蔵野大学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員・東京都渋谷区文化財審議員。
主要著書日本の名僧6『重源:旅の勧進聖』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院体制と社会』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院と都市・権力』(共著 山川出版社)、『山岳信仰と村落社会』(共著 岩田書院)など。
【学外サイト】
公開講座のセカンドアカデミー