講座番号 | 0550743a |
期間 | 2023年7月26日 ~ 2023年10月24日 |
回数 | 1回 |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,800円 |
会場 | Web視聴 |
芥川龍之介は『今昔物語集』を原拠とする十数編の作品を残しています。実質的処女作とされる『羅生門』も『今昔物語集』巻第二十九によっているため、彼の作家活動はこの説話集への興味とともに始まったといえるでしょう。彼が小説を書き始めた大正時代初期は、ちょうど『今昔物語集』についての研究書が出版され、この説話集が再評価された時期でもありました。芥川もその最新の研究に注目したと考えられます。では、彼は『今昔』にどのような魅力を感じ、これをどう評価していたのでしょうか。まず、評論により芥川の今昔観を探っていきます。続いて、材源とした『今昔物語集』の説話と『羅生門』をはじめとする代表的小説を比較しながら、原話から小説への転移の方法に焦点を当ててお話を進めてまいります。
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鈴木 治子
(すずき はるこ)
大正大学非常勤講師
武蔵野女子大学日本文学科卒業。大正大学大学院博士課程国文学専攻単位取得。東京都・埼玉県の区民・市民講座講師、NHK文化センター講師、大正大学オープンカレッジ講師、獨協大学オープンカレッジ講師を務める。書著:『歌謡文学を学ぶ人のために』(共著 世界思想社)、『中世文学の展開と仏教』(共著 おうふう)、『大学生のための文章教室』(共著 大正大学出版会)、『古代から近世へ-日本の歌謡を旅する』(共著 和泉書院)、『海東高僧伝』(共著 平凡社)、『東アジアの仏伝文学』(共著 勉誠出版) 他
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