講座番号 | 0550760b |
期間 | 2023年10月25日 ~ 2024年1月30日 |
回数 | 1回 |
曜日 | |
時間 | 1.5時間(30分×3回) |
定員 | - |
一般料金 | 1,800円 |
会場 | Web視聴 |
徳川家康は、「厭離穢土(おんりえど)・欣求浄土(ごんぐじょうど)」の熱心な阿弥陀信仰を持していたことが知られおり、元々の家康の菩提寺は三河国岡崎の浄土宗大樹寺でした。
しかし、江戸に幕府を開いた家康が宗教的な面でブレーンにしたのが天台宗の天海(てんかい)と臨済宗(禅宗)の崇伝です。家康は遺言で江戸の菩提寺を増上寺、祈願寺を浅草寺と決めていましたが、家康の死後、三第将軍の徳川家光と天海によって、上野に天台宗寛永寺が建立されて家康の遺言は守られませんでした。江戸幕府の祈願寺は浅草寺から寛永寺に移ることで、天海の存在がクローズアップされることが多いのですが、今回は家康在世時に「法度(はっど)」(法律)の作成にその実力を発揮した崇伝に焦点を当てて、前の室町幕府に大きな力を持った臨済宗相国寺との比較から崇伝を捉えなおしてみたいと思います。
キーワードは室町幕府時代の京都五山、家康の信仰、金地院、家康の宗教政策などから、政策と宗教という側面で講義いたします。
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生駒 哲郎
(いこま てつろう)
本学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員
専門は日本中世宗教史、日本古文書学会編集・大会運営委員。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。
山梨県身延山久遠寺、大田区池上本門寺、石川県羽咋市妙成寺などの史料調査委員を経て、現在、武蔵野大学教養教育リサーチセンター研究員・東京大学史料編纂所非常勤職員・東京都渋谷区文化財審議員。
主要著書日本の名僧6『重源:旅の勧進聖』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院体制と社会』(共著 吉川弘文館)、『中世の寺院と都市・権力』(共著 山川出版社)、『山岳信仰と村落社会』(共著 岩田書院)など。
【学外サイト】
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